【mixiの時代:私もキラキラだった】
結婚当初、「国際結婚」というワードに浮かれていた。
現実なんて見えていなかった。
ボロいアパートに住みながらも、mixiでは“キラキラな国際結婚生活”を綴っていた。
mixiでは、同じように外国人と結婚した日本人女性たちとつながって、
コメントを送り合ったり、メッセージしたり。
楽しかった。
キラキラしていた。
――あの頃は、まだ。
【fbの時代:眩しすぎる他人の国際結婚】
いつの間にかmixi人口が減り、子育てでいっぱいいっぱいになった頃、
私も投稿しなくなっていた。
時代はFacebookへ。
私もその流れで移行した。
そこには、新しい土地で知り合った“国際結婚ファミリー”たちがいて、
彼らの投稿が毎日のようにタイムラインを飾っていた。
家族でアメリカやイギリスへ長期帰省。
日本ではテーブルに並ぶ、豪華で見事な食生活。
私はひとつの疑問しか持てなかった。
――「なんでこんなにお金あるんだろう……?」
Facebookは、私を追い込んだ。
現実が見えてしまった私には、投稿することなんて一つもない。
我が家の“帰省”は私の実家どまり。それも毎年は無理。
超田舎で「キラキラな国際結婚」の写真なんて撮れやしない。
ましてや家族で夫の国に帰るなんて、10年に一回行けたら奇跡。
比べても意味がないと分かっているのに、
目に入ってくる“差”が痛かった。
※後に夫の実家への帰省は2,3年に1回できるようになった。
【分析してみた。冷静に。】
私なりに考えた。
基本、国際結婚する人は教養がある。
(私には、無い。)
出会いのきっかけはたいていこんな感じ。
- 「留学先の大学で出会って」
- 「外資系企業で働いていて」
- 「近くに米軍基地があって」
つまり――
どちらか、または両方がペラペラ。
英語か日本語、どっちかの語学力が高い。
その上、学歴も仕事もそれなり。
結果、夫婦ともに高収入。
もしくは、どちらか、または両家の実家が太い。
【現実:うちはそうじゃなかった】
英語圏の人と結婚したのに口論以外の英会話が上達しない私。
20年以上日本にいるのに、いまだ日本語がおかしな夫。
なぜかバランスが取れているようで、取れていない。
どこかお互いに“現地化”できず、取り残されたまま。
――何かが違う。
いや、最初から違ってた。
【それでも、比べずにいられない】
結婚当初からSNSの時代、
どんなに現実を分かっていても、
人の「幸せ投稿」は否応なく目に入る。
「いいね」を押しながら、どんどん鬱状態になる。
あの頃の私が見た“キラキラな国際結婚”の裏同様に、
もしかして同じような葛藤があるのかもしれないけど、
そこまで想像できるのは、
ようやく現実を知った今の私だから。
私は今、自身の健康のためにSNSを閉じている。

