前々回の続き。
年末調整について、もう少しだけ書いておきたい。
■ 年末調整、世間の人は理解してる?
私は事業を始めて、雇用主として年末調整を扱うようになって、
ようやく中身の意味が見えてきた。
……と言っても、もちろん「全部理解」ではない。
従業員ごとに家族構成は違うし、
保険も生命保険・地震保険・共済・iDeCo…と種類はいろいろ。
さらに、うちの従業員にはまだ出てきていない控除項目や
被扶養者区分も存在する。
正直、毎年すべてを完全に理解して処理しているわけじゃない。
それでもなんとか、
説明書を読み込み、調べ、従業員の書類を確認する程度には到達した。
※丸投げ社員の分は、もちろん私が代理記入。
■ 改めて見ると、内容そのものが「普通に難しい」
年末調整は“ちゃんと読めばなんとか理解はできる”。
でも、
- 用語が難しい
- 条件が細かい
- 税制が毎年こっそり変わる
- 同じ項目でも例外が多い
調べないと分からないことだらけ。
私は毎回、
「○○とは? わかりやすく」
と検索しながら、やっつけていく。
そして翌年またゼロから調べ直す。
忘れるから。
(これはもう自覚している…)
■ 昔はさらに絶望的だった
昔はネットなんてないから、調べようがなかった。
配られるのは紙の申告書だけ。
裏面の説明文は、
・専門用語だらけ
・文字はぎっしり
・図解もなし
・例外ルールも多い
・読むだけで気が遠くなる(全部読むのは不可能)
そんな世界。
今みたいな「カラーの丁寧な説明」なんて存在しなかった。
※存在していたとしたら、配布されなかっただけ。
若手社員の私は、ただ名前と住所を書くだけだった。
既婚の社員が住宅ローン控除や保険料控除を
経理に相談して書いていたのは覚えているけど、
自分には縁のない記入欄だった。
■ 行政機関の事務手続きは、本気でわかりにくい
諸外国は知らんけど、
年末調整に限らず、
日本行政の事務手続きの「不親切さ」「分かりにくさ」は筋金入り。
理解力のない私は何度も読み返し、
何度も検索して、
何度も考えて、
ただただ時間だけが溶けていく。
そして、私の仕事にはもうひとつある。
理解不能な書類たちを英語にして夫(一応社長だから)へ説明し、
→ 夫の返答をまた日本語に戻して書類を作る。
今はもっぱらチャッピー頼みだが、このループが地味にしんどい。
補助金や助成金の申請なんて、条件が多すぎて笑えてくるレベル。
社長に口頭で説明を求められるたび、
「いっそ私を解雇してくれ……」
と、心の中で願う。
もはや理解力より “忍耐力” が必須。
■ 私の頭脳が追いつかない領域で仕事してる
時々不安になる。
「私はこれらを処理する能力はあるのか?」
「IQは平均あるんだろうか?」
昔の、(根拠の無い)自信で満ち溢れていた20歳の私とは違い、
今の私は自己肯定感が地の底をこすっている。
やることが多すぎなのか、
それとも能力不足で時間がかかりすぎてるだけなのか、
あまりにも覚えられないことが多すぎて、
正直、自分の頭のスペックを疑う瞬間が増えた。
■ それでも、脳に鞭打ってやるしかない
日本語の行政の手続きは難しい。
それを外国人従業員に説明するのはもっと難しい。
いつか終わりがくるんだろうか、、
終わりのない耐久レース。
歳を追うごとにすり減る記憶力。
でも、結局やるしかない。
夫に一任するのも、これまた不安。

