月7万円・10年積立で、どちらが有利かを本気で比べてみた
前提条件(今回の比較条件)
まずは条件をそろえる。
- 毎月積立:70,000円
- 期間:10年(120か月)
- 総積立額:
70,000 × 120 = 8,400,000円 - 年収:420万円
扶養や細かい控除は考えず、
今回は実務でよく使う
ざっくり計算を採用する。
👉 所得税10%+住民税10%=合計20%
① 小規模企業共済|節税効果を数字で見る
年間掛金
70,000 × 12 = 840,000円
年間の節税額
840,000 × 20% = 168,000円/年
10年間の節税合計
168,000 × 10 = 1,680,000円
👉 これは
確定利益(ノーリスク)。
10年後の受取額(控えめに見積もる)
小規模企業共済は
短期(10年程度)だと利回りは高くない。
安全側で見て、
- 受取額:約 8,700,000円前後
とする。
共済の「実質的な価値」
- 元本:8,400,000円
- 節税:1,680,000円
- 利息分:約300,000円(控えめ)
👉 合計:約10,380,000円
② 新NISA|何%で逆転する?
【補足】新NISAで月7万円は積み立てできる?
新NISAでは、
- つみたて投資枠:年間120万円まで
- 成長投資枠:年間240万円まで
合計で 年間360万円 まで投資できる。
そのため、
月7万円(年間84万円)の積立は問題なく可能。
つみたて投資枠だけで月7万円積むことも、
つみたて枠+成長枠を組み合わせることもできる。
新NISAは、
- 積立時の節税はない
- ただし 運用益は非課税
という制度。
ここでは、
「年利〇%だった場合、10年後にいくらになるか」
を基準に比較する。
年利3%の場合
- 10年後評価額:約 9,770,000円
- 利益:約 1,370,000円
👉 共済(約1,038万円)より 低い
年利4%の場合
- 10年後評価額:約 10,260,000円
- 利益:約 1,860,000円
👉 ほぼ互角(共済にわずかに負け)
年利5%の場合
- 10年後評価額:約 10,800,000円
- 利益:約 2,400,000円
👉 NISAがやや有利
年利6%の場合
- 10年後評価額:約 11,400,000円
- 利益:約 3,000,000円
👉 NISAが明確に有利
③ 結論(年収420万円・10年の場合)
| 比較 | 結果 |
|---|---|
| 共済の確定リターン | 約 +200万円以上 |
| NISAが勝つ条件 | 年利5%以上 |
| 年利4%以下 | 共済が有利 |
| 年利5〜6%以上 | NISAが有利 |
年収が上がったら、どうなる?
次に、
所得税率が上がった場合を考える。
👉
所得税20%+住民税10%=合計30%
になった前提。
※あくまで目安で、
小規模企業共済を満額でかけている場合、
月収60万円超(年収700万円台)になると、
課税所得が330万円を超え、
所得税率20%が適用されるケースが多くなる。
小規模企業共済(税率30%)
- 年間節税:
840,000 × 30% = 252,000円 - 10年間の節税合計:
2,520,000円
共済の実質価値(税率30%)
- 元本:8,400,000円
- 節税:2,520,000円
- 利息分:約300,000円
👉 合計:約11,220,000円
NISAと再比較
| 年利 | 評価額 | 結果 |
|---|---|---|
| 4% | 約1,026万円 | 共済が有利 |
| 5% | 約1,080万円 | まだ共済が上 |
| 6% | 約1,140万円 | ここで逆転 |
👉 税率が上がるほど、共済は強くなる。
④ 実務目線での本音
この条件に当てはまる人は特に👇
- 役員・事業者
- 所得税・住民税をしっかり払っている
- 将来、共済を
「退職所得」扱いで受け取れる可能性がある
👉
小規模企業共済は
運用商品ではなく、税コントロールの制度。
⑤ 退職金として受け取る場合(実例:Kotokoの場合)
掛金内訳(実データ)
- 70,000円 × 14か月 = 980,000円(積立済)
- 10,000円 × 6年 = 720,000円(積立済)
- 70,000円 × 10年 = 8,400,000円(今後の予定)
▶ 掛金合計:1,010万円
10年後の想定受取額
👉 約1,050万円
加入年数
- 約18年
- 退職所得控除:
18年 × 40万円 = 720万円
課税計算
- 課税対象:
(1,050 − 720) ÷ 2 = 165万円 - 所得税(5%):82,500円
- 住民税(10%):165,000円
▶ 税額合計:約25万円
最終手取り
👉 約1,025万円
しかもこの間、
毎年の所得控除による節税(数百万円)
をすでに受け取っている。
⑥ はっきり言うと
この条件なら、小規模企業共済は
「老後資金 × 節税 × ほぼノーリスク」
心配性の私にはもってこいの制度。
私の結論
今回は、話を分かりやすくするために
あえて「今後10年」で区切って計算してみた。
でも、現実には
たぶんそれ以上、役員を続けることになると思う。
今のところは、75歳くらいまで粘るつもりでいる。
正直、
70歳を過ぎてから
NISAの値動きを見て耐えられるほど、
私のメンタルは強くない。
だから、考え方を分けることにした。
- 守りは、小規模企業共済(月7万円)
- 攻めは、新NISA。できる範囲で。
小規模企業共済は、
増やすための制度というより、
老後のベースを作るためのものだと思っている。
たぶん、
これが今の私には一番合っている。
