消えたBATIC —— 点数だけ残って資格ごと消えた話

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BATIC(国際会計検定)が2022年で終了した。

家事・育児、そして事業の合間をぬって必死で勉強し、
やっと取ったあの“点数”が、気づけば資格ごと消えていた。

あれはいったい何だったんだろう——
ふと、そんなことを思う。


夫に会計を説明するために、BATICを受けた

私は事業を始める前に、

  • 全経簿記2級
  • 日商簿記2級

を取得していたので、
個人事業レベルなら一通りの会計はこなせた。

問題は、夫に会計を説明することだった。

経営を実質握っている夫へ報告しようにも、

  • 夫がどこまで会計を理解しているか不明
  • 金銭感覚も価値観もまるで違う
  • 会話そのものが噛み合わない

このストレスが、本当にしんどかった。

そこで私は見つけてしまった。

「国際会計検定」——なんて魅力的な響き!

夫に説明できる“肩書き”としても強そうで、
すがるような気持ちでBATIC受験を決めた。


英語資格ゼロの私が、英文簿記(Subject 1)に挑戦した理由

とはいえ、私は英語が得意ではない。

だからまずは
BATIC Subject 1(英文簿記) を受験。

安い教材を買い、
DVDで日本語解説の講義を見ながら勉強した。

ただし講義は
勘定科目が全部英語なので、まるでルー大柴の授業みたいで、
私はツボりながら勉強していた。

育児しながら、寝かしつけの後に机に向かい、
仕事の間にノートを広げて復習し、
なんとか試験当日を迎えた。

その結果——

アカウンタントレベル(英文帳簿の記帳管理ができる)に相当する点数を取得。

※ BATICはTOEICのように“点数でレベルが決まる方式”


……で、このBATICの点数、夫に会計説明するのに役立ったか?

答え:1ミリも役に立たなかった。

理由はシンプルで、

英語の問題じゃなかったから。

夫と私は、
“事業にかける価値観”そのものが違った。

夫は
地位・名誉・目標=会社を大きくしたい

私は
家族がそこそこ暮らせれば十分。

前提が違うのだから、
私がどれだけ英文簿記の用語を覚えたところで、
話が噛み合うわけがない。

そして私は気づいた。

BATICで学んだ単語や知識で埋まる溝ではなかった。


そして突然、BATICそのものが終了した

2022年、東京商工会議所が発表。

「BATICは第44回試験をもって終了します」

私の取った点数は、
もうどこにも提出する場がない。

いや、点数は消えないけど、
資格そのものが消えた。
世間に認知される前に…

家事と育児の合間に、
眠い目をこすって勉強していたあの日々を思い出しながら、
なんとも言えない脱力感だけが残った。


結局、残ったのは“消えた資格”と、当時の私の努力だけ

BATICは消えてしまったけれど、
あのとき勉強していた自分を、今の私は少し誇らしく思う。

  • 英文簿記の知識
  • 新しいことに挑戦する気力
  • 子どもが寝てから机に向かった根性

資格が消えても、
あの日々だけは本物だった。

あの努力がなかったら、
今の私はもっと弱かったかもしれない。

BATICがなくなった今でも、
あの“点数”は当時の私を肯定してくれる小さな証だ。

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