外国人の取り締まり役

今週のNHKドラマ「ばけばけ」では、
待ちに待ったラフカディオ・ヘブンさんが松江に上陸。
船でやってくるシーンは、まるで現代でいう海外セレブの来日。
外国人が珍しいのはよくわかる。
私が生まれた田舎でも、18歳で上京するまでほとんど外国人を見たことがなかった。
まだALTもいない時代だ。

ヘブンさんが自由に動き回るたびに、頭を痛めているのが通訳の錦織先生。
あーっっ、あの感じ、よくわかる。
彼は直接怒られているわけじゃないのに、
なぜか人々はその“外国人を連れている日本人”に不満をぶつける。
通訳なのに、まるで保護者か責任者のように扱われている。
あれがいちばんしんどい。

私のポジション、それ。
夫が自由に発言して歩き回るたび、やらかすたびに胃が痛くなる。

辛すぎて思い出したくなくて全部脳の奥の引き出しに詰め込んでるけど、例を取り出す。

夫は子どもの保育園や学校に教育や運営に「合理的な改善案」を自信満々に提案。
誰も頼んでないのに「日本の田舎の意識を変えてやろう!」くらいに思っている。

みんな「そうですね〜」「いい考えですね〜」とニコニコ。
夫は「自分の提案が日本人に喜ばれてる」と思い込み、
勢いづいてぐいぐい推し進める。

でも、日本人は基本的に“今までのやり方”を変えたくない。
ましてや行政や組織が相手ならなおさらだ。
で、後日「お断りのお話」「何とかしてくれ話」を聞かされるのは──そう、私。

しかも、今度は断られたり納得できない返事をされたときは、
本人(夫)が納得するまで答えを求められる。
「なんでっ?」「どうしてっ?」「意味が分からないっ!」と夫からも日本人の代表として責められる。
こちらが答えに詰まると、
日本の文化、日本の遅れているところ、
そしてどれだけ日本人が融通が利かないか(夫が一番融通利かない)――を、延々聞かされる。
これ、私の役目。

みんな外国人にはいい顔をする。
口論は避けたいから、うんうんと聞くだけ。
その“断り”や“苦情”は、ぜんぶ一緒にいる日本人に回ってくる。

市内在住外国人の代表取締役か!

住民税を払わずに帰国した知り合いの外国人の件で、役所から私の携帯に電話がかかってきたことがある。
「○○さんの住民税の納付書が宛先不明で返送されてきたんです……お知り合いじゃないですか?」
知ってるけど、、知らんがな。

夫が会ったことがある程度のあるALTが給食費を払わずに国へ帰ったとき、
「ねえ、あのALT知り合いでしょ?
そこの学校の先生が“ALTが給食費払わないで辞めたから伝えてくれない?”ってうちの旦那が言われたって言ってたんだけど、給食費払わないで辞めるのありえない!」と我が子の学校の保護者会の後、人がいるところでネガティブな個人情報公開。
なぜかそのALTの学校の先生でもない旦那さんから言伝を預かってきたわが子と同じ学校の保護者の方から責められた。

ただの知り合いの未払い給食費でなんか文句言われる。
しかも私のただの知ってる人なだけの人とその旦那が間に入ってる?伝言ゲーム?
払わなかったのうちの夫じゃないし。
なぜ私。

同じ市内に住む外国人みんな親戚でも家族でもないし!

だんだん一緒にいるのも嫌になってきた。
自分が外国人も意識低すぎる日本人も嫌いになりそうで、それがまた嫌だ。

今回の投稿は昨今日本で騒がれている外国人問題には絡めたくないけど、、

外国の方が日本に住みたいなら、日本の文化とルールと日本語を理解して納得してから来てほしい。
日本の方もちゃんとNOと言う。。最近は別の方向からみんな言ってるけどね。
それだけで、いま起こっている多くの問題は確実に減りそう。

――と同時に、外国人と結婚するのは、
それなりの覚悟が必要だということだね。
私の場合、その覚悟が全く無かった。

心が何度も折れた20年